(仮訳)イラン産の形態形質および系統解析により証拠づけられた新種Geopora ramila
Sheibani, M. & Jamali, S. 2020. Geopora ramila sp. nov. (Pezizales, Pyronemataceae) evidenced by morphological characters and phylogenetic analyses in Iran. Phytotaxa. Available at: https://www.biotaxa.org/Phytotaxa/article/view/phytotaxa.475.1.3 [Accessed February 9, 2021] 【R3-08129】2021/2/9投稿

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3行まとめ

イラン、ファールス州においてハンニチバナ属植物近傍に見出された菌を検討し、Geopora ramilaとして新種記載した。
本種の子嚢盤はアルカリ性で有機物に乏しく、炭酸カルシウムを中程度に含む砂質土壌に完全に埋まっていた。
本種は近縁種とは宿主、生息環境のほか子嚢や子嚢胞子の形態などが異なっていた。
Iran, Fars Province, Shiraz city, Gouyom County

(新種)

Geopora ramila S. Jamali & M. Sheibani
語源…著者の娘(古代ゾロアスター教の女神Ramにちなむ)に献名
mycobank_logoSpecies_Fungorum

【よく似た種との区別】
Geopora pinyonensis
ITS領域に基づく分子系統解析で近縁
本種と異なりイランではなく米国などに分布する
本種と異なりハンニチバナ属ではなくマツ属植物などと関係を持つ
本種より子実体のサイズが小さい
本種より子嚢のサイズが小さい
本種より子嚢胞子のサイズが小さい
本種と異なり外被層の毛が平滑ではなく粗面
ITS領域に基づく分子系統解析で明瞭に区別される
Geopora arenicola
砂質土壌に生じる
子実体が完全に埋まる
ITS領域に基づく分子系統解析で近縁
本種と異なりイランではなくフィンランド、エストニアなどに分布する
本種と異なり石灰岩の砂利、コケの上などに生じる
本種と異なりハンニチバナ属ではなくマツ属、イトスギ属、Epipactis属植物などと関係を持つ
本種と異なり子嚢胞子が楕円形~紡錘形ではなく広楕円形
本種より子嚢胞子のQ値が大きい
ITS領域に基づく分子系統解析で明瞭に区別される
Geopora sumneriana
子実体が完全に埋まる
子嚢胞子が楕円形~紡錘形
ITS領域に基づく分子系統解析で近縁
本種と異なりイランではなくイタリアなどに分布する
本種と異なりハンニチバナ属ではなくヒマラヤスギ属植物などと関係を持つ
本種より子実体のサイズが大きい
本種より子嚢胞子のサイズが大きい
本種と異なり子嚢胞子に2つの油滴を含む
ITS領域に基づく分子系統解析で明瞭に区別される
Geopora sepulta
ITS領域に基づく分子系統解析で近縁
本種と異なりイランではなくエストニアなどに分布する
本種と異なり砂質土壌ではなく砂地に生じる
本種より子実体のサイズが大きい
ITS領域に基づく分子系統解析で明瞭に区別される
Geopora foliacea
ITS領域に基づく分子系統解析で近縁
本種と異なりイランではなくスペインなどに分布する
本種と異なり子嚢盤が完全に埋まるのではなく部分的に埋まるか地上生
本種より子嚢盤のサイズが大きい
本種より子嚢胞子のサイズが小さい
本種と異なり子嚢胞子が楕円形~紡錘形ではなく両側面が平行で両端が鈍頭
ITS領域に基づく分子系統解析で明瞭に区別される
Geopora tenuis
ITS領域に基づく分子系統解析で近縁
本種と異なりイランではなくロシア、フィンランド、エストニアなどに分布する
本種と異なり子嚢盤が完全に埋まるのではなく部分的に埋まるか地上生
本種より子実体のサイズが小さい
本種より子嚢胞子のサイズが小さい
ITS領域に基づく分子系統解析で明瞭に区別される
Geopora cervina
砂質土壌に生じる
子嚢胞子が楕円形~紡錘形
ITS領域に基づく分子系統解析で近縁
本種と異なりイランではなくエストニアなどに分布する
本種と異なり粘土質土壌、石灰質土壌における発生が知られている
本種と異なりハンニチバナ属ではなくヤマナラシ属、ヤナギ属植物などと関係を持つ
本種と異なり子嚢盤が完全に埋まるのではなく部分的に埋まるか地上生
本種より子嚢胞子のQ値が大きい
ITS領域に基づく分子系統解析で明瞭に区別される